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副腎皮質機能亢進症(クッシング)
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精巣腫瘍
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甲状腺機能低下症
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治療について
副腎皮質機能亢進症(クッシング)

原因
クッシング症候群とは腎臓上方に位置する副腎皮質からコルチゾルというホルモンの慢性的な過剰な分泌によって様々な症状が引き起こされる疾患です。
原因は副腎そのものが腫瘤化する事で必要以上にコルチゾルが多く分泌される場合と脳内に存在する下垂体の一部が腫瘤化する事でACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が多量に分泌され、その結果、その刺激により副腎からコルチゾルがたくさん分泌されてしまう2つのパターンがあります。(原因のほとんどが下垂体によるものです。)
腫瘤物の多くは良性の腺腫であり、悪性腫瘍である腺癌はまれになります。また中にはコルチゾルと似た働きを持つステロイド剤の長期使用により発症する場合もあります。
原因は副腎そのものが腫瘤化する事で必要以上にコルチゾルが多く分泌される場合と脳内に存在する下垂体の一部が腫瘤化する事でACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が多量に分泌され、その結果、その刺激により副腎からコルチゾルがたくさん分泌されてしまう2つのパターンがあります。(原因のほとんどが下垂体によるものです。)
腫瘤物の多くは良性の腺腫であり、悪性腫瘍である腺癌はまれになります。また中にはコルチゾルと似た働きを持つステロイド剤の長期使用により発症する場合もあります。
症状
コルチゾルが体内に多く存在するようになると多量に水を飲み多量に尿をする多飲多尿状態がよくある他、多食、左右対称の脱毛、肥満などもよく見られます。
多い種類
ビーグル、ボクサー、ダックスフンド、シェパード、プードル及びテリアなど
治療
副腎皮質からのコルチゾルの分泌を抑える薬を生涯投与すことになります。
長期投与になりますので基本的には定期的に血液検査を行い、治療効果の確認や投与量の調整などしたりします。また、原因が下垂体または副腎腫瘍であれば、手術で摘出する事もあります。
長期投与になりますので基本的には定期的に血液検査を行い、治療効果の確認や投与量の調整などしたりします。また、原因が下垂体または副腎腫瘍であれば、手術で摘出する事もあります。
精巣腫瘍
原因
一般に精巣の腫瘍は犬のほうが猫よりも多く発生します。通常、10歳以上の高齢に発生しますが、停留精巣の場合だとそれよりも若く発生しやすくなります。精巣腫瘍は一般的に良性腫瘍が多いですが悪性のケースもあり、その場合、肺や肝臓などに転移する事があります。
症状
脱毛、雌性化(エストロゲンという雄性ホルモンが過剰に生産されることで雌のような症状が出てきます。乳房が張る、他の雄犬を誘引、包皮が下がる、性無欲など)、太もも付け根の色素沈着などがみられます。
多い種類
全種ですがミニチュア・シュナウザーに素因があると言われています。
治療
精巣の外科的切除を行います。
陰嚢に腫瘍が固着してる場合は陰嚢切除も行います。
肝や肺など転移が確認された場合は化学療法や放射線療法を考慮します。
陰嚢に腫瘍が固着してる場合は陰嚢切除も行います。
肝や肺など転移が確認された場合は化学療法や放射線療法を考慮します。
甲状腺機能低下症
原因
甲状腺機能低下症とはのどのあたりにある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの減少に起因する疾患です。原因は不明なケースが多いのですが、自己免疫疾患からの甲状腺炎や腫瘍、外傷などにより甲状腺組織が破壊されて甲状腺ホルモンが減少します。
症状
甲状腺ホルモンは全身の代謝をよくする役割があり、機能が低下すると細胞の代謝活性全般が低下します。その為に、内分泌性脱毛、ラットテイル(尻尾の脱毛)、肥満、外耳炎、元気がない、体温が下がる、脈が遅くなる、ひどくなると神経障害等を起こすことがあります。
多い種類
雑種も含めてあらゆる種類で起こりえますが、特にボクサー、ダックスフンド、ドーベルマン、ゴールデン・レトリバー、シュナウザー、プードルなど。
治療
甲状腺ホルモンの投薬を行います。一般的に予後は良好とされます。
また、定期的に血液中の甲状腺ホルモンの濃度を測り、投薬量が適量かどうか確認する必要があります。
甲状腺腫瘍の場合は、腫瘍に対する化学療法や外科手術(摘出)、放射線療法を検討する事があります。
また、定期的に血液中の甲状腺ホルモンの濃度を測り、投薬量が適量かどうか確認する必要があります。
甲状腺腫瘍の場合は、腫瘍に対する化学療法や外科手術(摘出)、放射線療法を検討する事があります。
治療について
《あーす動物病院の内分泌科治療の3つの特徴》

01 丁寧な問診を行います
脱毛、飲水量や尿量の増加など含め体重の増加や減少といった体型の変化が出やすい病気が多いため、問診をしっかり行っています。
02 充実の検査体制
内分泌の病気が疑われた場合は、エコー検査や血液中のホルモン検査を実施します。
03 負担の少ない治療
内分泌疾患は、慢性疾患のため、どうしても継続的な治療が必要になります。動物はもとより、飼い主様の負担を軽減できるような、オーダーメイドの治療が提案できるように心がけています。