手術

去勢・避妊手術などの一般的な手術のほか、一般外科手術も行なっています。

◆手術の流れ

手術の説明

手術が可能である場合には、手術方法や麻酔・合併症に対するリスクの可能性などについての説明をさせていただきます。説明の中で不明な点や疑問な点があれば、遠慮なく聞いてください。

術前検査とお預かり

術前には動物が安全に手術できるかを検査します。
血液検査やレントゲン検査といった機器を用い、麻酔に耐えられるか、内臓疾患などを有していないかなどを検査します。
正確な処置を行うためにも検査はしっかりとすることで誤診を防ぎます

術前準備

術前の準備では、点滴のための血管確保・鎮静薬等の準備を行います。
状態によっては、手術の数日前から点滴を行うこともあります。絶食しておくことが必要です。
これは、麻酔がかかった状態で胃の内容物が逆流して、窒息しないようにするためです。

手術

手術を行います。
動物の年齢や体調に応じて、麻酔薬や麻酔量を調整して投与されます。ガス麻酔(吸入)で全身麻酔で行われます。
これは、麻酔薬をガス状にしてチューブを通じて肺に送り、眠らせるものです。
術中は、色々な機械によって麻酔を管理しています。

心電図モニター:正常に心臓が動いているかを見ます。
パルスオキシメーター:血液中の酸素飽和度(酸素がどれだけ含まれているか)を見ます。
呼吸モニター:ちゃんと呼吸をしているかどうかを見ます。

術後管理

手術をすれば全てが終わるわけではありません。
手術後には、動物の状態や手術内容に応じて、持続点滴・抗生剤・鎮痛薬の投与が行われます。
また、重症の子は回復を早めるためにICU(酸素室)などを利用します。

入院

歯科処置であれば、当日のお迎えが可能な場合がほとんどです。
しかし、不妊手術やそのほかの複雑な手術においては入院を必要とする場合もあります。
回復の程度により入院となることがあります。入院は動物にとって大きなストレスになるため、できるだけ短く設定されます。
また、入院期間は飼い主と相談の上で決定します。回復に向けた最善の配慮が必要な段階です。

抜糸

手術において、メスが入った部分は縫う必要があります。縫った部位は皮膚などが癒着するまで時間を必要とします。