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膀胱炎
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前立腺肥大(犬)
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膵炎
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腸閉塞
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胆嚢粘液嚢腫
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肥満細胞腫
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治療について
膀胱炎
原因
膀胱の粘膜に炎症が起こる病気です。
炎症の原因として主なものは、細菌感染や尿路結石の他に、腎疾患、前立腺疾患、外傷、膀胱腫瘍などでも起こりえます。
炎症の原因として主なものは、細菌感染や尿路結石の他に、腎疾患、前立腺疾患、外傷、膀胱腫瘍などでも起こりえます。
症状
膀胱に炎症がある事で残尿感から頻繁にトイレに行ったり、排尿に時間がかかったり、排尿痛(おしっこの際に鳴いたり陰部を舐めたりなど)、血尿といった症状がみられます。
種類
犬猫全般
治療
抗生剤、鎮痛剤、必要があれば精神安定剤の使用や食事療法等考慮します。
単純な膀胱炎であれば、1~2週間程度で治ることが多いです。ただし膀胱炎は再発しやすい疾患な為、定期的な尿検査等のチェックが必要です。
単純な膀胱炎であれば、1~2週間程度で治ることが多いです。ただし膀胱炎は再発しやすい疾患な為、定期的な尿検査等のチェックが必要です。
前立腺肥大(犬)
原因
前立腺肥大は去勢をされていない老犬によくみられる疾患です。
老化現象などにより精巣から分泌される男性ホルモン(アンドロジェン)と女性ホルモン(エストロジェン)との分泌量に対しバランスが崩れてしまう事から前立腺の細胞が増殖して肥大してしまう疾患です。5歳以上の犬の約50%に発生。9歳までに95%の犬に発生するといわれています。
老化現象などにより精巣から分泌される男性ホルモン(アンドロジェン)と女性ホルモン(エストロジェン)との分泌量に対しバランスが崩れてしまう事から前立腺の細胞が増殖して肥大してしまう疾患です。5歳以上の犬の約50%に発生。9歳までに95%の犬に発生するといわれています。
症状
前立腺が大きく肥大すると前立腺の真上にある直腸を圧迫し排便障害、便秘、しぶりが起こる事があります。
また前立腺肥大が長く続くと前立腺炎、前立腺嚢胞、前立腺癌などにもなりやすくなり血尿等起こす事もあります。
また前立腺肥大が長く続くと前立腺炎、前立腺嚢胞、前立腺癌などにもなりやすくなり血尿等起こす事もあります。
治療
外科と内科いずれの方法がありますが、外科手術により去勢(精巣摘出)を行うのが根本治療であり主流です。精巣が摘出される事で男性ホルモンの分泌が抑制され術後数週間で前立腺は自然と小さくなり、便秘や血尿などの症状があった場合には改善が期待できます。
内科治療を選択するケースは麻酔のリスクが心配される場合が多いのですが、治療効果はあっても半年とされていますので獣医との相談が必要です。
去勢手術は子供の時(生後約6~7ヵ月くらい)に行っておけば防げますので、交配させる予定がない場合はお勧めしています。
内科治療を選択するケースは麻酔のリスクが心配される場合が多いのですが、治療効果はあっても半年とされていますので獣医との相談が必要です。
去勢手術は子供の時(生後約6~7ヵ月くらい)に行っておけば防げますので、交配させる予定がない場合はお勧めしています。
膵炎
原因と症状
膵炎(すいえん)は急性膵炎と慢性膵炎に分類されます。
特に急性膵炎は膵臓から分泌される消化酵素による膵組織の自己消化にはじまり、多臓器不全や重篤な感染症により急死し得る疾患です。
原因は不明とされていますが、肥満、不適切な食事(高脂肪食)、腹部の外傷、薬剤などが誘因とされています。症状は下痢以外に嘔吐や腹痛(震えや背中を丸めて歩くなど)、発熱など認められる事があります。
特に急性膵炎は膵臓から分泌される消化酵素による膵組織の自己消化にはじまり、多臓器不全や重篤な感染症により急死し得る疾患です。
原因は不明とされていますが、肥満、不適切な食事(高脂肪食)、腹部の外傷、薬剤などが誘因とされています。症状は下痢以外に嘔吐や腹痛(震えや背中を丸めて歩くなど)、発熱など認められる事があります。
多い種類
ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャーテリア、猫全般など
治療法
膵炎には特効薬や外科的治療というものがありません。輸液療法をはじめ、下痢、嘔吐、腹痛を抑える薬を使うなど、緊急の対症療法を行っていきます。
特に急性の場合は入院が必要になる事が多いです。
絶水、絶食で膵臓を休ませながら炎症が治まるまで様子を見て、嘔吐がなければ水分から与えていきます。順調であれば低脂肪の食事療法食を与え、容態が落ち着いたら退院になります。その後は自宅での食事療法、自然治癒、定期健診という流れになります。
特に急性の場合は入院が必要になる事が多いです。
絶水、絶食で膵臓を休ませながら炎症が治まるまで様子を見て、嘔吐がなければ水分から与えていきます。順調であれば低脂肪の食事療法食を与え、容態が落ち着いたら退院になります。その後は自宅での食事療法、自然治癒、定期健診という流れになります。
腸閉塞
原因
腸閉塞とは、消化管(胃や腸)の内容物が何らかの要因で通過できなくなってしまう病気です。異物の誤食や腸重積(腸管がとなりの腸管の中に入り込んでる状態)、回虫などの腸内寄生虫の大量寄生、腹腔内の腫瘍、ヘルニア、猫の場合は毛玉などが原因になる事が多いです。
症状
食欲不振、嘔吐、腹痛、便秘、下痢などといった症状がおこります。
多い種類
犬猫全般
治療
閉塞がひどい場合、異物が原因であれば取り除くための外科的処置を行います。
閉塞によって腸管の壊死(腸管の組織が回復できないほどのダメージが激しい場合)を起こしている場合は、その壊死部分を切り取り、腸管の端々を接合する手術になります。
閉塞によって腸管の壊死(腸管の組織が回復できないほどのダメージが激しい場合)を起こしている場合は、その壊死部分を切り取り、腸管の端々を接合する手術になります。
胆嚢粘液嚢腫
原因
胆嚢粘液腫(たんのうねんえきしゅ)とは胆嚢という胆汁を貯める袋の中にゼリー状の粘液が溜まってしまう病気の事をいいます。症状が進行して粘液が多量に溜まってくると、胆嚢炎、閉塞性黄疸、胆嚢破裂など深刻な病気を併発する事があります。
発生機序は明らかではありませんが、高齢、高脂血症を起こしやすい犬に起こしやすい病気です。
発生機序は明らかではありませんが、高齢、高脂血症を起こしやすい犬に起こしやすい病気です。
症状
嘔吐や食欲不振、元気消失、腹部痛など他の疾患との区別がはっきりしない症状が繰り返されます。進行すると黄疸、腹水など救急な場合もあり注意が必要です。
多い犬種
シェットランド・シープドック、コッカ・スパニエル、ミニチュア・シュナウザーなど
治療
内服投与、低脂肪食による食事療法などの内科療法か、胆嚢を摘出したり、胆汁の排泄経路を変更する手術による外科療法に分けられます。
しかし必ずしも全員に症状が出るわけでなく、全く無症状のまま一生を過ごすわんちゃんも少なくありません。そのため、どの段階でどの治療方法を選択すべきか、獣医師と飼い主様とでよくご相談したうえで治療を進めていく事が大切です。
しかし必ずしも全員に症状が出るわけでなく、全く無症状のまま一生を過ごすわんちゃんも少なくありません。そのため、どの段階でどの治療方法を選択すべきか、獣医師と飼い主様とでよくご相談したうえで治療を進めていく事が大切です。
肥満細胞腫
原因
肥満細胞腫とは体の中に存在している肥満細胞が腫瘍(がん)になってしまう事を言います。肥満細胞とは肥満とは関係なくアレルギーや炎症等に関与している細胞で、体のいたるところに存在します。また肥満細胞の中にはヒスタミンやヘパリンなど様々な物質を含んでいます。
症状
ほとんど場合、臨床症状を示さず、飼い主が偶然皮膚にしこりや炎症を見つけて診断されるケースが多いです。犬の場合は悪性のケースが多いです。(皮膚がんの中では一番多い)猫は犬に比べれば良性のほうが多く頭部に発生する事が多いです。また皮膚以外にも内臓に腫瘍ができてしまう事がありその場合は嘔吐、下痢、食欲不振など見られるようになります。
多い種類
ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、パグ、ジャック・ラッセル、シャム猫など
治療
悪性度が低く、転移がない場合は転移や再発を予防するために腫瘍周辺の正常組織ごと外科的に摘出します。悪性度が高く転移などにより摘出が難しい場合は、抗がん剤やステロイド剤を投与する化学療法や放射線療法を行ったりしますが、完治は難しいとされています。
治療について
《あーす動物病院の消化器科治療の3つの特徴》

01 必要な検査をすること、必要ではない検査はしないこと
ワンちゃんやネコちゃんの嘔吐や下痢は、ほとんどの場合は、一過性のもので、適切な治療によりすぐに改善することがほとんどです。ですが、一部で重大な病気が隠れており、適切な検査や原因疾患へのしっかりとした治療が必要となる場合もあります。当院では、そのあたりを問診や一般身体検査から判断し、飼い主様と十分相談してから、必要と判断されれば検査をお勧めさせていただいております。
02 様々な検査や治療方法が対応可能
検査が必要とされた場合、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、糞便検査が実施可能です。
03 異物摘出など豊富な手術実績
万が一、異物が腸に詰まったという時、当院では外科手術も対応しています。
異物の摘出など執刀医としての手術実績も豊富にあるので、緊急的な手術が必要な場合も柔軟に対応します。
異物の摘出など執刀医としての手術実績も豊富にあるので、緊急的な手術が必要な場合も柔軟に対応します。