【獣医師が解説】犬のマダニ|八潮市・草加市で注意したい感染症と予防のポイント
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八潮市・草加市にお住まいの皆様、こんにちは。
あーす動物病院院長の横内です。
犬に寄生する「マダニ」は、皮膚に噛みついて吸血する外部寄生虫です。
単なる虫刺されと思われがちですが、実は命に関わる感染症を媒介する危険な寄生虫でもあります。
八潮市や草加市でも、春から秋にかけて草むらや公園などでマダニの被害が多く見られ、
「散歩中に何か黒いものが付いていた」「かゆがっていたらマダニがついていた」などのご相談を多くいただきます。
この記事では、犬のマダニについて、症状・原因・治療・予防法を獣医師の視点から詳しく解説いたします。
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1. マダニとは?
マダニは、森林や草むらなどに生息する外部寄生虫で、犬や猫、人間など温かい血を持つ動物に寄生して吸血します。
体長は2〜3mm程度ですが、吸血すると1cm以上に膨らみます。
ノミとは異なり、口の先端を皮膚に深く突き刺して吸血を続けるのが特徴です。
気温が上がる3月頃から活動を始め、11月頃まで感染のリスクが続きます。
特に八潮市・草加市のように自然公園や河川敷が多い地域では、春〜秋にかけて注意が必要です。
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2. マダニに寄生されたときの症状
マダニは皮膚にしっかりと噛みつくため、次のような症状が見られます。
• 皮膚に黒いイボのような虫が付いている
• 掻いたり噛んだりして皮膚を気にする
• 赤みやしこりがある
• かゆみ・痛み
• 発熱・元気消失(感染症を併発している場合)
マダニが吸血している間に、バベシア症・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)・ライム病などの感染症にかかることがあります。
これらは命に関わる危険な病気です。
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3. 感染経路
犬がマダニに感染するのは、主に以下のような場面です。
• 草むらや河川敷の散歩中
• 山や公園などのレジャーで接触
• 他の犬や猫との接触
• 人の衣類や靴に付着して家の中へ侵入
マダニは一度吸血を始めると数日間離れず、室内でも生き続けることがあります。
そのため、完全室内飼いでも人を介して感染するリスクがあります。
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4. 動物病院に行くべき目安
次のような状態が見られた場合は、早めの受診をおすすめします。
• 皮膚に虫のようなものが付いている
• 皮膚が赤く腫れている・出血している
• 元気がない・発熱している
• 散歩後に体をかゆがる
※無理にマダニを引き抜くのは危険です。
口の一部が皮膚に残って炎症を起こすことがあります。
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5. 診断方法
• 視診:被毛や皮膚をチェックし、マダニの寄生を確認
• 顕微鏡検査:虫体や吸血部位を確認
• 血液検査:バベシア症などの感染症の有無を調べる
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6. 治療法
マダニの除去
専用のピンセットや薬剤で、口器が皮膚に残らないよう慎重に取り除きます。
自己処理は避け、必ず動物病院で処置を受けてください。
感染症の治療
マダニが媒介する感染症にかかっている場合は、抗生物質や点滴治療などを行います。
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7. あーす動物病院での治療と予防
当院(八潮市)では、マダニの駆除および感染症検査を行い、再発防止のための予防薬を処方しています。
草加市からも、春〜秋にかけて多くの飼い主様が来院されています。
当院で取り扱っている予防薬:
• スポットタイプ(首元に垂らす液体タイプ)
• チュアブルタイプ(おやつ感覚で食べられるタイプ)
• ノミ・マダニ・フィラリアを同時に予防できるタイプ
また、アウトドアや公園散歩の多いわんちゃんには、通年予防をおすすめしています。
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8. ご自宅でできるマダニ対策
• 散歩後はブラッシングで体全体をチェック
• 草むらや雑木林に近づかない
• ベッドや毛布を定期的に洗濯
• 家の掃除をこまめに行う
• 飼い主自身も長袖・長ズボンで外出時に対策
マダニは肉眼で見えるほどの大きさなので、早期発見と確実な予防が大切です。
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9. よくある質問
Q. マダニを見つけたら自分で取ってもいいですか?
A. いいえ。無理に取ると、口の一部が皮膚に残り化膿します。必ず病院で除去してください。
Q. マダニは犬から人にうつりますか?
A. 直接うつることは少ないですが、犬に付いたマダニが家の中で人を刺すことがあります。注意が必要です。
Q. 予防薬はいつからいつまで必要ですか?
A. 八潮市・草加市では3月〜11月頃までがマダニの活発な時期です。
ただし、冬でも室内や暖かい日には活動するため、通年予防をおすすめします。
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10. まとめ
犬のマダニは、吸血による皮膚炎だけでなく命に関わる感染症を媒介する危険な寄生虫です。
「見つけたら取ればいい」ではなく、「寄せつけない」ことが最も大切な予防です。
八潮市・草加市周辺で「散歩後に黒い虫がついていた」「皮膚が赤くなっている」など気になる症状があれば、
早めにあーす動物病院までご相談ください。
当院では、マダニの除去だけでなく、再発防止・感染症対策まで丁寧にサポートいたします。
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執筆者情報
あーす動物病院 院長 横内 一洋(よこうち いちよう)
1967年、北海道生まれ。
酪農学園大学獣医学部獣医学科卒業。
卒業後、東京都内の動物病院に勤務し、幅広い臨床経験を積む。
2003年に東京都足立区で「アース動物病院」を開業。
2018年に八潮市へ移転し、「あーす動物病院」として再スタート。
以降、八潮市・草加市を中心に地域に根ざした動物医療を提供。
「飼い主様とペットが安心して過ごせる診療」を理念に、
一般診療・予防医療・健康管理まで幅広くサポートしている。
あーす動物病院院長の横内です。
犬に寄生する「マダニ」は、皮膚に噛みついて吸血する外部寄生虫です。
単なる虫刺されと思われがちですが、実は命に関わる感染症を媒介する危険な寄生虫でもあります。
八潮市や草加市でも、春から秋にかけて草むらや公園などでマダニの被害が多く見られ、
「散歩中に何か黒いものが付いていた」「かゆがっていたらマダニがついていた」などのご相談を多くいただきます。
この記事では、犬のマダニについて、症状・原因・治療・予防法を獣医師の視点から詳しく解説いたします。
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1. マダニとは?
マダニは、森林や草むらなどに生息する外部寄生虫で、犬や猫、人間など温かい血を持つ動物に寄生して吸血します。
体長は2〜3mm程度ですが、吸血すると1cm以上に膨らみます。
ノミとは異なり、口の先端を皮膚に深く突き刺して吸血を続けるのが特徴です。
気温が上がる3月頃から活動を始め、11月頃まで感染のリスクが続きます。
特に八潮市・草加市のように自然公園や河川敷が多い地域では、春〜秋にかけて注意が必要です。
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2. マダニに寄生されたときの症状
マダニは皮膚にしっかりと噛みつくため、次のような症状が見られます。
• 皮膚に黒いイボのような虫が付いている
• 掻いたり噛んだりして皮膚を気にする
• 赤みやしこりがある
• かゆみ・痛み
• 発熱・元気消失(感染症を併発している場合)
マダニが吸血している間に、バベシア症・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)・ライム病などの感染症にかかることがあります。
これらは命に関わる危険な病気です。
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3. 感染経路
犬がマダニに感染するのは、主に以下のような場面です。
• 草むらや河川敷の散歩中
• 山や公園などのレジャーで接触
• 他の犬や猫との接触
• 人の衣類や靴に付着して家の中へ侵入
マダニは一度吸血を始めると数日間離れず、室内でも生き続けることがあります。
そのため、完全室内飼いでも人を介して感染するリスクがあります。
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4. 動物病院に行くべき目安
次のような状態が見られた場合は、早めの受診をおすすめします。
• 皮膚に虫のようなものが付いている
• 皮膚が赤く腫れている・出血している
• 元気がない・発熱している
• 散歩後に体をかゆがる
※無理にマダニを引き抜くのは危険です。
口の一部が皮膚に残って炎症を起こすことがあります。
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5. 診断方法
• 視診:被毛や皮膚をチェックし、マダニの寄生を確認
• 顕微鏡検査:虫体や吸血部位を確認
• 血液検査:バベシア症などの感染症の有無を調べる
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6. 治療法
マダニの除去
専用のピンセットや薬剤で、口器が皮膚に残らないよう慎重に取り除きます。
自己処理は避け、必ず動物病院で処置を受けてください。
感染症の治療
マダニが媒介する感染症にかかっている場合は、抗生物質や点滴治療などを行います。
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7. あーす動物病院での治療と予防
当院(八潮市)では、マダニの駆除および感染症検査を行い、再発防止のための予防薬を処方しています。
草加市からも、春〜秋にかけて多くの飼い主様が来院されています。
当院で取り扱っている予防薬:
• スポットタイプ(首元に垂らす液体タイプ)
• チュアブルタイプ(おやつ感覚で食べられるタイプ)
• ノミ・マダニ・フィラリアを同時に予防できるタイプ
また、アウトドアや公園散歩の多いわんちゃんには、通年予防をおすすめしています。
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8. ご自宅でできるマダニ対策
• 散歩後はブラッシングで体全体をチェック
• 草むらや雑木林に近づかない
• ベッドや毛布を定期的に洗濯
• 家の掃除をこまめに行う
• 飼い主自身も長袖・長ズボンで外出時に対策
マダニは肉眼で見えるほどの大きさなので、早期発見と確実な予防が大切です。
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9. よくある質問
Q. マダニを見つけたら自分で取ってもいいですか?
A. いいえ。無理に取ると、口の一部が皮膚に残り化膿します。必ず病院で除去してください。
Q. マダニは犬から人にうつりますか?
A. 直接うつることは少ないですが、犬に付いたマダニが家の中で人を刺すことがあります。注意が必要です。
Q. 予防薬はいつからいつまで必要ですか?
A. 八潮市・草加市では3月〜11月頃までがマダニの活発な時期です。
ただし、冬でも室内や暖かい日には活動するため、通年予防をおすすめします。
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10. まとめ
犬のマダニは、吸血による皮膚炎だけでなく命に関わる感染症を媒介する危険な寄生虫です。
「見つけたら取ればいい」ではなく、「寄せつけない」ことが最も大切な予防です。
八潮市・草加市周辺で「散歩後に黒い虫がついていた」「皮膚が赤くなっている」など気になる症状があれば、
早めにあーす動物病院までご相談ください。
当院では、マダニの除去だけでなく、再発防止・感染症対策まで丁寧にサポートいたします。
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執筆者情報
あーす動物病院 院長 横内 一洋(よこうち いちよう)
1967年、北海道生まれ。
酪農学園大学獣医学部獣医学科卒業。
卒業後、東京都内の動物病院に勤務し、幅広い臨床経験を積む。
2003年に東京都足立区で「アース動物病院」を開業。
2018年に八潮市へ移転し、「あーす動物病院」として再スタート。
以降、八潮市・草加市を中心に地域に根ざした動物医療を提供。
「飼い主様とペットが安心して過ごせる診療」を理念に、
一般診療・予防医療・健康管理まで幅広くサポートしている。