【獣医師が解説】犬の緑内障|八潮市・草加市で目の充血・失明リスクに注意を
【獣医師が解説】犬の緑内障について|埼玉県八潮市のあーす動物病院
八潮市・草加市にお住まいの皆様、こんにちは。
あーす動物病院院長の横内です。
犬の緑内障は、眼圧(目の中の圧力)が異常に高くなり、視神経が障害されて視力を失ってしまう恐れのある病気です。
「目が赤い」「目を痛そうにしている」などの初期症状を見逃すと、数日〜数週間で失明に至ることもあります。
八潮市や草加市でも緑内障のご相談は少なくなく、早期発見と迅速な治療が非常に重要です。
1. 犬の緑内障とは?
緑内障は、眼内を満たす房水(液体)の排出がうまくいかず、眼圧が上昇することで起こります。
眼圧が高い状態が続くと視神経が障害され、不可逆的な視力低下や失明につながります。
2. 主な症状
- 目の充血
- 目をしょぼつかせる、痛そうにしている
- 目が大きく膨らんで見える
- 角膜が白く濁る
- 瞳孔が開きっぱなしになる
- 視覚異常(物にぶつかる、歩き方が変)
3. 原因
- 原発性緑内障:遺伝的素因(柴犬、シーズー、アメリカンコッカースパニエルなどに多い)
- 続発性緑内障:白内障、ぶどう膜炎、眼内腫瘍、外傷など他の病気が原因
- 高齢化や慢性の眼疾患による影響
八潮市や草加市でも、柴犬やシーズーでの発症相談が目立ちます。
4. 動物病院に行くべき目安
- 目が赤い、充血が続く
- 片目が大きく見える
- 目を痛そうにしている
- 物にぶつかる、視力が落ちたように感じる
これらの症状が出た場合は一刻を争う緊急疾患の可能性があります。
5. 診断方法
- 眼圧測定
- 眼底検査(視神経の状態確認)
- スリットランプ検査(角膜や前房の状態確認)
- 超音波検査(眼内構造の評価)
6. 治療法
犬の緑内障は完治が難しい病気ですが、進行を遅らせる治療を行います。
- 内科治療
- 点眼薬(眼圧を下げる薬)
- 内服薬(房水産生を抑える)
- 外科治療
- レーザー手術(房水の排出促進)
- 義眼手術や眼球摘出(痛みを取るための処置)
7. あーす動物病院での治療
当院(八潮市)では、眼圧測定や眼科検査を行い、状態に応じた治療を提案します。
草加市からも緑内障の診断・治療を希望される飼い主様が多く、内科治療を中心に継続的な眼圧コントロールを行っています。
進行が早い場合には、眼科専門医と連携した外科治療をご案内することも可能です。
8. ご自宅でのケア
- 定期的な通院・眼圧測定を欠かさない
- 点眼薬を正しく使用する
- 急な症状悪化に注意し、すぐに病院へ連絡
- 片目に緑内障が出た場合、もう片方の目も注意深く観察する
9. 予防はできる?
完全な予防はできませんが、以下で早期発見が可能です。
- 年1〜2回の眼科健診
- 遺伝的素因のある犬種は特に注意
- 白内障やぶどう膜炎を早めに治療する
10. よくある質問
Q. 犬の緑内障は治りますか?
A. 完治は難しいですが、治療により進行を抑え、痛みを和らげることができます。
Q. 失明したらもう治療は不要ですか?
A. 視力を失っても眼圧が高いと強い痛みを伴うため、治療や手術は必要です。
Q. 片目だけでも生活できますか?
A. 多くの犬は片目でも順応し、生活に支障なく過ごせます。
まとめ
犬の緑内障は、早期発見と迅速な治療が非常に重要な病気です。
八潮市・草加市周辺で「目が赤い」「目を痛そうにしている」といった症状が見られたら、
できるだけ早くあーす動物病院までご相談ください。
大切な視力を守るために、定期的な眼科健診をおすすめします。