CASE 症例紹介
症例報告|猫の爪周囲炎の疑いを伴う爪鞘残存による汚れ付着 NEW
🩺 診断と経過
診断名:爪鞘残存に伴う汚れ付着と、軽度爪周囲炎の疑い
猫の爪は定期的に古い外側の爪(爪鞘)がはがれますが、今回はその一部が残り、隙間に汚れが付着した状態と考えられました。
強い痛みや舐め壊しはなく、拭き取りで多くの汚れが取れたため重い感染は否定的でしたが、念のため軽い爪周囲炎も考慮しました。
💊 治療方針
爪まわりを優しく清拭し、清潔を保つよう指導
爪周囲炎の予防と炎症コントロールの目的で、抗菌・抗炎症作用を持つビクタス軟膏を処方
1日数回、患部に薄く塗布していただき経過観察
7日後の再診時には汚れはほとんど消失し、触れても痛がる様子はなく、ほぼ完治と判断しました。
⚠ 想定されるリスク
今回のような爪のトラブルは、放置すると次のようなリスクにつながる可能性があります。
爪の根元から細菌が入り、爪周囲炎や膿瘍などの感染症に進行する
痛みや違和感からしつこく舐め続け、出血や自傷、びらんを起こす
歩き方の変化やかばう動きが続くことで、足先や関節に負担がかかる
まれに慢性化し、爪の変形や指先の皮膚トラブルを繰り返す
早めに気づいて受診していただいたことで、今回は外用薬と簡単なケアのみで短期間に改善しました。
🐾 飼い主さまへのメッセージ
猫の爪は定期的に“脱皮”しますが、古い爪が残ると汚れがたまり、軽い炎症を起こすことがあります。放っておくと化膿してしまうこともあるため、今回は抗菌軟膏による治療と爪まわりの洗浄を行い、1週間ほどでほぼ完治しました。指先の汚れや赤み、気にして舐める様子が見られたときは、早めの受診をおすすめします。
🐾 この症例でかかった費用(目安)
飼い主さんが安心して来院できるよう、 今回の症例で実際に行った検査・治療の費用を「目安」としてまとめています。
■ 診察・検査
再診料:800円
■ 治療・お薬
外用薬(抗生物質・ステロイド):約1000円〜
■ 合計(目安)
4000円〜程度
※症状の程度や体質により費用は前後する場合があります。