CASE

重度のドライアイ・ぶどう膜炎を長期管理している症例


症例

慢性的な眼の炎症と目やにがみられ、長期間にわたり治療を行っているワンちゃんです。

両眼には白内障があり視力の回復は難しい状態ですが、眼の痛みや炎症を抑え、できるだけ快適に生活できることを目標に治療しています。

診断

乾性角結膜炎(ドライアイ)・慢性ぶどう膜炎・白内障

涙の分泌量が著しく低下しており、角膜には混濁、血管新生などの慢性的な変化が認められました。

実施した検査および治療

涙の量を測定する涙液量検査(ティアテスト)、角膜の傷を調べるフルオレセイン染色検査、眼圧測定などを定期的に実施しました。

治療は状態に応じて、人工涙液・角膜保護点眼・抗菌点眼・抗炎症点眼などを使用し、現在は涙液分泌の改善を目的としたシクロスポリン眼軟膏(オプティミューン)も使用しています。

治療を行う理由

重度のドライアイでは、涙が不足することで角膜が傷つきやすくなり、角膜潰瘍や感染、さらなる角膜混濁につながることがあります。

また、ぶどう膜炎は慢性化すると眼内にさまざまな合併症を起こすことがあります。

そのため、視力の回復だけを目的とするのではなく、炎症や痛みを抑え、眼球をできるだけ良好な状態で維持することも重要な治療目的になります。

現在の治療方針

現在は炎症や眼の不快感が以前より落ち着いています。

一方で涙液量は依然として少ないため、点眼・眼軟膏による治療を継続しながら、必要最小限の治療で安定した状態を維持できるよう、状態に応じて薬の種類や回数を調整しています。

注意点とリスク

慢性のドライアイやぶどう膜炎では、状態が安定していても再び炎症が強くなることがあります。

特に、

目をこする・目やにが急に増える・充血する・眼を閉じたままにする・角膜の濁りが強くなる

などの変化には注意が必要です。

また、角膜潰瘍や続発性緑内障などを起こす可能性もあるため、症状が安定していても定期的な眼科検査が大切です。

【この症例でかかった費用】

治療費の目安:1回あたり 5,000~23,000円程度
※診察、必要に応じた血液検査、レントゲン検査、涙液量検査・角膜染色検査・眼圧検査、点眼薬等を含みます。
※病状や検査・処方内容によって費用は異なります。
※慢性疾患のため、継続的な治療・定期検査が必要になる場合があります。

角膜全体に強い混濁があり、角膜への血管新生も認められました。 重度のドライアイ(乾性角結膜炎)とぶどう膜炎があり、両眼には白内障も認められる状態でした。

角膜の混濁や血管新生などの慢性的な変化は残っていますが、炎症は以前より落ち着き、眼をこする様子もほとんどなくなりました。 現在も涙の量は少ないため、点眼治療を続けながら良好な状態を維持しています。

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